仙田さんの配属先の部署には、日本人もいますが中国・韓国・台湾出身の同僚もいます。外国人専門チームに入っているので、担当するスタッフも外国の方ばかりです。
「業務内容は外国の方の人材派遣がメインで、リゾート地で働きたい外国の方にホテルの仕事などを紹介しています。それに付随して、インターンシップやビザの手続き、ビザの代行なども行なっています」
仙田さんは海外経験が豊富だったわけではないため、最初は何もわかならい状態でした。しかし、働いていくうちに、自身の仕事が外国人の方がにとっていかに重要か気付かされることになります。
「ビザの手続きというのは非常に複雑で、一人でやるのは本当に難しいです。応募者の方は、異国で働くことの不安もありますし、他の準備もたくさんある。そんな中、ビザという重要な要素を任された自分がミスをすることで、その方が今後ビザを取得できなくなる可能性もあると知った時には、同時に自分の仕事の責任の重さも知りました」
仕事を覚えることには苦労しながらも、異国で職を探して頑張っている人たちと関わる中でやりがいを強く感じるようになった仙田さん。そのきっかけの一つになったのが、担当したスタッフの中でも印象深いというベトナムの方との出来事でした。
「その方は以前に違う会社で職探しがうまくいかなかったことで、職探しに不安を覚えていらっしゃったんです。電話越しからもその不安な想いが伝わってくるほどでした。そのため、その方とは就業が決まるまで、できる限り密に連絡を取ろうと決めました。自分が状況などを丁寧に説明することはもちろんですが、いろいろと話し相手になることで少しでも不安を取り除ければ思ったんです。紆余曲折ありながらも、結果、無事仕事が見つかり、グッドマンサービスにして良かった、と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。今でもこの方とは一緒に食事に行くなど交流は続いています。日本で職を探している友達をたくさん紹介してくれたこともありました(笑)」
自身でも世話焼きな性格を自負する仙田さんは、元々担当したスタッフの方は就業まで見届けたいという強い気持ちもありました。しかし、より深いコミュニケーションをとることで、自分の仕事が確実に相手のためになるんだという実感を得るようになりました。
そう思うようになってからは、目の前の応募者だけでなく、これからグッドマンを選んでくれる未来の応募者のことも考えるようになったといいます。
「これからグッドマンを選んでくれる外国人の方のことも考えると、さらに知識をつけたいと思うようになりました。入国管理局やビザは本当に難しく、国によっても違います。自分の知識が乏しいことで、その方の就業をふいにするようなことは絶対に避けたい。なので最近は、 入国管理局やビザに詳しい同僚には、後輩であってもたくさん質問をして、いろいろ教えてもらうのが毎日の日課のひとつになっています」